今月は、愛知県碧南市の老舗蔵「日東醸造」より、代表取締役社長の蜷川洋一さんをお招きし、「しろたまり」の仕込みをご体験いただきます。蜷川さんとは10年以上のお付き合いがあるのですが、その温かな人柄とユーモアあふれるお話は、いつも発酵の世界を楽しく深く感じさせてくださいます。今回もきっと“発酵界のエンターテイナー”ぶりを存分に発揮してくださるはず!
日東醸造は長年にわたり白醤油を造り続けてきましたが、先代が「究極の白醤油を作りたい」と志し、完成したのが「三河しろたまり」です。特徴は、通常の白醤油の2倍量の小麦麹(当社比)を使用すること。仕上がりは白醤油でありながら豊かな旨みを備え、その奥行きゆえに「しろたまり」と名付けられました。
使用する原料は、愛知県産小麦、伊豆大島の伝統海塩「海の精」、豊田市大多賀町の「足助仕込蔵」の湧水。いずれも非遺伝子組み換えで、化学調味料や保存料を加えることはなく、火入れをしない「生」のお醤油として仕込まれます。素材と製法のいずれも徹底したこだわりが息づいています。
今回の講座では、日東醸造さんがご用意くださる本場の材料でしろたまりを仕込みを行い、しろたまりの誕生秘話や「なぜ醤油でありながら醤油を名乗らないのか」というユニークな背景にも触れていただきます。さらに他の醤油との味わいの比較、白みりんとしろたまりを組み合わせた料理のご紹介など、ここでしか得られない学びと楽しみが盛りだくさんです。
白みりんとしろたまり。二つの“白”が響き合う時間をお楽しみください。
流山市白みりんミュージアム
館長 川浦智子
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